Bloks.io ユーザーガイド

1. はじめに

あなたがクリプトをやっているのであれば、ブロックチェーンエクスプローラーを参照する機会が数多くあると思います。

ブロックチェーンエクスプローラーの用途は、その名の通り「ブロックチェーン」の「エクスプローラー (探索を行う道具)」であり、たとえば、ビットコインのトランザクションが無事ネットワークに伝わっているかどうか、送信したトークンが確実に送信先に届いているかどうか、といったことを確かめる際に役立ちます。

EOS ブロックチェーンエクスプローラーでは、ビットコインブロックエクスプローラーにみられるような情報(トランザクション送受信日時、送受信量、ブロック高など) に加えて、EOS ネットワーク独自のさまざまな情報 (各種リソース (CPU、NET、RAM) や権限詳細、投票内容など) が表示されており、これらの情報を正確に読み取ることが大切です。

本記事では、EOS ブロックチェーンエクスプローラーの一つ、Bloks.io の使い方を解説します。

その他のエクスプローラーも概ね同じように使うことができます。なお、その他の各種 EOS ブロックチェーンエクスプローラーについては EOS Education Japan ホームの “Block Explorer” というセクションで紹介していますので、参考にしてみてください。

2. ”Bloks.io” という名前について

“Bloks.io” は、BP 候補者 (2019 年 4 月 18 日現在) である EOS CAFE BLOCK により作成されたツールです。

ここで、綴りが ”Bloks” であり “Blocks” でないこと、および トップレベルドメイン名が “io” であることにも注意してください。たとえば「素直に」 “Blocks.com” などとした場合、別のウェブサイトに移動してしまいます。

そのため、たとえばサーチバーに入力する際は “blo” まで入力後、“c” キーを押そうとする衝動を抑えて “k” キーを押すということが大切です。

出典: https://imgflip.com/i/2ywalj

一方、“o” の後に “c” を入力した場合、以下のような結果となるでしょう (暗号通貨関連の検索をたくさん行なっている人は、“block” をキーワードに含むサーチを少なからず実行していると思われます)。

その場合はバックスペースキーで “o” まで戻り、“k” を入力してください。

前置きが長くなりました。

それでは、以下のセクションから、実際に “Bloks.io” で表示されるデータ内容の読み方について、みていきましょう。

3. Bloks.io 概観

Bloks.io には、ブロックチェーンエクスプローラーとしてトランザクション履歴を参照する機能に加えて、アカウント作成や投票、DEX など、多彩な機能が備わっています。

そのため、情報量の多さに驚くことがあるかもしれません。

そこで、まずは全体の把握から行うことにしましょう。

bloks.io” を訪れると、最初は以下のような画面が表示されます。

mainscreen

画面上部に着目すると、“EOS Monitor” というタブのテキストが太字となっており、デフォルトで選択されていることがわかります。

そのため、その下には “EOS Monitor” によるデータが表示されることになります (“EOS Monitor” を含めた各タブにおける情報については、後ほどみていきます)。

ここで、Bloks.io で使用可能な諸機能は、上記スクリーンショットの四角で囲んだ部分からすべてアクセス可能となっています。

この部分ですが、以下のように主に 3 つのエリアに分けることができます。

なお、これらの「バー」に関連した名前はこちらで勝手につけたものとなっています。

それでは、それぞれのバーについて、以下のセクションでみていきましょう。

トップバー

トップバーは 4 つの部分から構成されます。それぞれ、以下のようになります。

1. 配色テーマ

デフォルトでは明るい色のテーマになっています。
クリックすることで、暗い色のテーマと明るい色のテーマを切り替えることができます。

2. 言語

表示言語を設定できます。デフォルトでは英語となっています。
2019 年 4 月現在では、英語・中国語・韓国語・アラビア語・スペイン語がサポートされています。

3. チェーン

EOS メインネットをベースとした各種チェーンを選択できます。
デフォルトではメインネットとなっています。
その他には、Jungle テストネット、Kylin テストネット、Worbli ネットワーク、BEOS ネットワークがサポートされています。
今回は EOS メインネットに興味があるので、“Mainnet” のままで大丈夫です。

4. ログイン

あなた独自のアカウント情報に基づき各種トランザクションを行うためには「ログイン」が必要ですが、その際に用いるツールを選択できます。
2019 年 4 月現在、Scatter、Ledger、
Lynx、EOSTOCK がサポートされています。
具体的には、EOS トークンの送信や RAM の売買、投票などを行う際にログインが必要になります。

サーチバー

サーチバーでは、ブロックナンバー、アカウント名、トランザクションハッシュなどを入力することで、各種詳細情報を参照できます。

これらの情報について、以下みていきましょう。

ブロックナンバーで検索した場合

ブロックナンバー (ブロック高とも) を入力した場合、そのブロックナンバーに合致するブロックの情報が表示されます。

以下の例では、ブロックナンバーとして ”12345678” と入力した場合の情報を示します。

この情報は、大きく 3 つのセクションに分けて整理することができます。

以下、順にみていきます。

  1. “Summary” すなわち「要約」とあるように、このセクションでは対象ブロックの概要が表示されます。

まず、“Summary” の横に緑色の “Irreversible” という表示がありますが、これは、このブロックが “Irreversible” すなわち「巻き戻し不可」ということを意味します。

これはすなわち、「二重支払い」のリスクが (限りなく) ゼロであるということを意味します。

よりストレートにいうと、「このブロックについては『問題』がない。安心しても大丈夫」となります。

なお、トランザクション実行直後は以下のような表示となり、「巻き戻し不可」として確実に安心できるまでに 160 秒くらいの時間がかかることが伝えられます。

とはいうものの、よほどのこと (過半数の BP が共謀して「巻き戻し」を図る、など) がない限りは「巻き戻し」は発生しない仕組みですので、私たちは 160 秒間などの間不安になる必要はなく、トランザクション実行直後から安心しても大丈夫ということになります。

各項目が示す情報は、以下の通りです。

Block Height”: ブロック高が表示されます。
これはブロックナンバーと同義なので、最初にサーチバーに入力した値 (12345678) が表示されます。

Timestamp”: トランザクション実行日時が表示されます。

Producer Name”: 当該ブロックを生成した BP 名が表示されます。

Block ID”: 当該ブロックをユニークに識別するための ID (ブロックハッシュと同義です) が表示されます。
これをサーチバーに入力してブロック情報を検索することも可能です。

2. このセクションでは “Additional Information” とあるように、追加の補足情報が表示されます。
ユーザーとしてはさして重要な情報ではありません。項目ごとに、以下のような意味があります。

Schedule Version”: BP における現在のスケジュールバージョンナンバーが表示されます。

Number of Transactions”: 当該ブロックに含まれるトランザクションの数が表示されます。

Number of Actions”: 当該ブロックに含まれる各種トランザクションにおいて実行されたアクション (送受信、RAM 売買、投票など) の数が表示されます。

Previous Block”: 一つ前のブロックのブロックナンバーが表示されます。

Next Block”: 一つ先のブロックのブロックナンバーが表示されます。

3. このセクションでは、ブロックに含まれる各トランザクションの内容を具体的に参照できます。
デフォルトで “
Transactions” というタブが選択されており、“ID” (ブロックハッシュ) というエントリーをクリックすることで各トランザクションの詳細を確認できます。

expiration”: トランザクションに関連したアクション (ある場合) が実際に実行された日時が表示されます。

CPU Usage”: トランザクションで使用された CPU 量が表示されます。

NET Usage”: トランザクションで使用されたネットワークバンドウィズ量が表示されます。

なお、“Raw” というタブをクリックした場合、このブロックに関するローデータがJSON 形式で表示されます。

あなたがディベロッパーでない限り、特段重要な情報ではありません。

トランザクションハッシュで検索した場合

トランザクションハッシュ (ID) で検索した場合、特定のトランザクションに関する情報を参照できます。

今回の例では、”573fab09137897218f4bec64b86529436340989d9b8d119237de57057a768994” という ID に該当するトランザクションをみていきます。

ブロックナンバーで検索した場合と同様に、主に 3 つのセクションに分けて画面を読み取っていくことができます。

1. 

Summary” すなわち「要約」とあるように、このトランザクションの概要データが表示されています。

Block Number”: トランザクションが含まれているブロックナンバー (ブロック高) が表示されています。

Block Time”: ブロックが生成された日時が表示されます。

Status”: トランザクションの状態が表示されます。
この例では “Executed” および ”Irreversible” とあり、トランザクションが「実行済み」かつ「巻き戻し不可」であることが示されています。
なお、トランザクションナンバーで検索した場合と同様に、トランザクション実行直後の場合は以下のような表示となりますが、一定時間 (ここでは 158 秒) が経過すれば「巻き戻し不可」となります。

2.

Additional” には概要データに加えて補足情報が表示されます。具体的には、以下のような情報となります。

CPU Usage”: トランザクション実行に要した CPU 使用量 (マイクロ秒 (μs) 単位) が表示されます。

Net Usage”: トランザクション実行に要したネットワークバンドウィズ量 (バイト単位) が表示されます。

# of Actions/Traces”: トランザクションにおけるアクション数とトレース数がそれぞれ表示されます。

3.

Actions” セクションでは、JSON 形式のローデータ (“Raw” タブから参照可能) ならびに、そこから抽出される “actions” キーおよび “traces” キーに関連したバリュー (それぞれ “Actions” タブ、”Traces” タブから参照可能) が、ユーザーフレンドリーな形で表示されます。
Actions” には当該トランザクションで実行されたアクション (今回の例では “Contract” という種類のアクションを実行) が、”Traces” タブには、”Actions” タブで表示されたアクションに加え、そのアクションに関連して実行された別のアクションがあれば、それも表示されます。
アクション実行に関連した各種フローをわかりやすく表示しようというわけです。
この例では “Contract” アクションに関連した別のアクションは存在しないので、トレース数はアクション数と同じ “1” となっています。
また、“Memo” 欄に関する情報が存在する場合、本セクションの右端に記載されます。

加えて、トランザクション実行に際して RAM を消費した場合 (投票時など)、以下のように “RAM Deltas” というタブも登場し、消費した RAM 量が表示されます。

アカウント名で検索した場合

Bloks.io に限らず、ブロックチェーンエクスプローラーを使用する際は、アカウント名を入力して情報検索をすることが一番多いかもしれません。EOS におけるアカウント名は、その他多くの暗号通貨における「アドレス」のような役割を果たすものであり、アカウント名による検索を行うことで、そのアカウントによって管理されているトークンの種類や量、各種リソースの状況などを把握することができます。

今回の例では、アカウント “eosedujapan1” に関する情報を検索してみましょう。

以下、スクリーンショットを 2 つに分けてみていきます。

bloks.io search with account name

1.

ここでは、ご覧いただけるようにアカウント名(”eosedujapan1″)、本アカウントを作成したアカウント名(”accountcreat”)、アカウント作成時(”6 months ago”(6ヶ月前))、現在アカウントで管理されている EOS トークンの総量、およびその USD における価値が表示されています(なお、2020 年 2 月 1 日現在、JPY 表示の機能もサポートされています)。

2.

ここでは、アカウントにおけるリソースの状況が表示されます。

EOSにおいてリソースといった場合、通常は CPU、NET、RAM を指しますが、ここではそれに加えて REX の状況も記載されています。

Available“: 直ちに支払い可能な EOS の量が表示されます。

Refunding“: EOS をアンステーク後からアンステークが完了するまでの間、そのアンステークされた EOS の量が表示されます。

CPU Staked“: CPU 用にステークされている EOS の量が表示されます。

NET Staked“: NET 用にステークされている EOS の量が表示されます

Staked by Others“: 他のアカウントから本アカウントにステークされている EOS の量が表示されます。

“Total REX“:  REX プラットフォームに預け入れている EOS の量が表示されます。

bloks.io search with account name (2)

3.

ここでは、本アカウントについてさらに詳細な情報を参照することができます。

Tokens“: 本アカウントで管理している EOS トークン以外のトークン(この例では “PEOS” トークン)について、その市場価値が法定通貨および EOS 建てで表示されます。

Votes“: ここでは、「投票」に関する情報が表示されます。具体的には、「投票」に参加(プロキシを使うか否かを問わず)している場合、以下に示すようなデータを確認できます(ここでは “eoshuobipool1” の例を使って解説します)。

 

bloks.io account votes

“Original Vote Weight” と “Current Vote Weight” という表示があり、後者の方が前者より低い数値となっています。これは、EOSIO において実装されている “votes decay”(投票における影響力が時間の経過とともに減少すること)によるものです。

本アカウントでは当初 “8.0000 EOS” 分の「投票力」があったものの、時が経過し、かつ継続的な投票を行わなかったことにより「投票力」が当初の “59.46%” まで減少して “4.7568 EOS” となった、と解釈することができます(”votes decay” に関する詳細はこちらの記事などが詳しいので、興味のある方は参考にしてみてください)。

なお、その下には、このアカウントの投票先である BP のアカウント名が、さらにその下には、このアカウントに対して投票しているアカウントのアカウント名が、その「投票力」が大きい順に表示されています。

Keys“: ここでは、本アカウントにおける “Owner Key” と “Active Key” が表示されます。なお、表示されているのはそれぞれの「公開鍵」となっています(「秘密鍵」は各ユーザーにおいてしっかりと管理する必要があります)。

bloks.io account keys

Staked“: ここでは、本アカウントが EOS トークンをステークしている場合に、そのステーク先のアカウント名およびステークされた EOS トークンの量が表示されます(ここでは “eoshuobipool1” の例を使って解説します)。

bloks.io account stakes

ここで、2 つのタブを確認することができると思います。

Staked to [アカウント名] (ステーク数)” では、「このアカウントに対して」行われたステークに関する情報が表示されます。上記スクリーンショットでは、本アカウントに 5 つのアカウントがステークを行なっていることがわかります(なお、3 行目を見ると本アカウント名が表示されていることから、ステークの一部は同アカウントから行われているということもわかります)。

Staked from [アカウント名] (ステーク数)” では、「このアカウントから」行われたステークに関する情報が表示されます。詳細は、上述したものと同じです。

 

RAM Explorer“: ここでは「リソース」の一つである RAM に関する詳細情報が表示されます。具体的には、RAM の消費・獲得量や、それに関わるアクション名・アカウント名などを確認できます。

bloks.io account ram data

なお、ここに表示されているRAMバイト数ですが、正しい表示がなされていません(2020 年 2 月 1 日時点)。おそらく文字列をそのまま加減したことによるバグかと思われます。そのため、現時点では RAM の消費・獲得に関わったアカウント名を確認するためのタブとして利用すれば良いでしょう。

Children“: ここでは、本アカウントを使って作成されたアカウント名が表示されます。

bloks.io account children

この例では、本アカウントにより “eosedujapan2” という別のアカウントが作成されたことがわかります。

 

NFTs“: ここでは、本アカウントによって管理さている “NFT”(non-fungible token; 非代替トークン)について、(存在する場合に)その名前と ID が表示されます。

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