インフレ4%保有アカウント残高のバーン完了!今後の方針は?

インフレ4%保有アカウント残高のバーン完了!今後の方針は?

EOS ネットワークのインフレ 4 %分を保有する "eosio.saving" アカウント残高のバーンが完了

先日 5 月 8 日 10:10 AM (日本時間) に、EOS メインネット上で発生する年率 5 % のインフレーションによって新規発行される EOS トークンのうち 4 % 分が保管されていた “eosio.saving” アカウントの残高 34171037.4625 EOS が「バーン」、すなわち総供給量から取り除かれました。このトランザクションはこちらから確認できます。

「バーン」の背景

EOS に限らず、「バーン」はさまざまな暗号通貨プロジェクトで行われてきており、モチベーションも多様です。今回のバーン実行に関しては、次のような背景がありました。

すなわち、EOS メインネットにおける 5 % の年率インフレのうち、1 % は BP に、4 % は “Worker Proposal Fund” といういわばコミュニティファンド (EOS メインネットに付加価値を生み出すような各種プロジェクトを支援するための資金) として使われることになっていました。そして、その資金は “eosio.saving” というアカウントに流れ込んでいました。

ここでは外部からの資金提供を必要とせず、いわばオンチェーンで各種プロジェクトの資金提供が行えるという点で、その有用性が期待されていました。

しかし、この資金は今に至るまで明確な使途が定まらず有効利用されてきませんでした。そのため、ひたすら “eosio.saving” アカウントに未使用の EOS トークンが蓄積するという状況が続いていました。これには、以下のような問題がありました。

  • これらの大量資金がネットワーク攻撃材料として使用される可能性がある
  • インフレに基づく資金供給である一方ネットワークに付加価値を生み出していないため、EOS トークン所有者たちの実質資産価値の目減りに繋がる

そこで、有効活用されずかつ EOS エコシステムに問題を及ぼすリスクがあるのであれば、いっそのこと「バーン」すべきではないか、という発想が多くの支持を集めるようになってきました。

実際、今年 2 月には4 %分のバーンに関して、コミュニティに対する「世論調査」が行われており、投票した 5,204,901 EOS のうち 99 % がバーンに賛成という意見を表明していました。

そして 4 月 23 日にはこれをシステムアップグレードという形で具体的に実行すべく、BP 候補の一つである EOS Nation が “retiresavings” というプロポーザルを発表し、各 BP からの是非を問いました。その結果、21 BP のうち 15 BP の承認が集まり、5 月 8 日に実行されました。

4 % インフレの今後は?

無事に “eosio.saving” に蓄積していた大量の EOS トークンがバーンされたわけですが、このバーンの後も 4 % インフレ分の EOS は再度蓄積を始めており、執筆現在 “eosio.savings” アカウントの残高は 1,900,000 EOS を超えています。

そこで現在、この 4 % インフレ分をどうするのかという議論が始まっています。あなたが EOS トークンホルダーであれば、こちらのページから投票して意見を表明することができます。

執筆現在、投票可能な EOS トークンのうちおよそ 2.5 %が使用されており、「4 % インフレを廃止すべし」という意見が圧倒的に優勢です (ほぼ 100 % が賛成票 (“YES”) を投じています)。

これはいわば EOS メインネットの「マネーサプライ」ともいうべき部分に関する議論なので、EOS に関心がある私たちとしては、決して無下にすることはできないでしょう。今後の動向を注視していきたいところです。

関連リソース

EOS メインネットにおけるインフレーションについて議論している記事として、以下のものがおすすめです。お時間がある方は是非チェックしてみてください。

     (EOS ネットワーク内インフレ構造の概要)

     (インフレがもたらす非中央集権化/分散化へのリスクおよび対処法について)

今回の「バーン」実行が決定されるまでの詳しい経緯については以下の図表が参考になります。

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