pEOSウォレットユーザーズマニュアル

peos logo

本ガイドではEOSブロックチェーンを活用したプライバシーコインであるpEOSの公式ウォレットの使用方法を解説していきます。

このウォレットにより、追跡不能なプライベートトランザクションを、EOSブロックチェーンの堅牢なインフラを活用して高速で実行できるようになります。

なお、2019年8月18日時点のリリースバージョンは「アルファ」となっており、UIなどをはじめとしてバグが発生する可能性があります。秘密鍵(シードフレーズ)を確実に管理しておけばpEOSの消失には至らないとされているものの、万が一のことを考え、現時点では少額のpEOSによる試験的な使用にとどめておくことを推奨します。

 

1. インストール

GitHubのリリースページで “Assets” というセクションをクリックすることで表示されるリンクから、使用OSにあったものをクリックしてインストールを行います。

peos wallet download page
peos wallet installation file

Macユーザーは “dmg” ファイルを、Windowsユーザーは “zip” ファイルを展開した後の “exe” ファイルをクリックしてインストールを行います。

なお、使用OSのセキュリティ設定によって、インストールに際しては以下で説明するような「警告」画面が表示されることがあります。そこで、MacとWindowsそれぞれにおいて、以下のように対応してください。

 

警告メッセージへの対処(Mac)

インストール実施時、Macでは以下のような画面となる可能性があります。

peos wallet installation unidentified developer

この場合、いったん “OK” をクリックして警告画面を閉じたのち、pEOSウォレットのアイコンを右クリックします。すると、”Open / 開く” といったボタンが出現するので、これをクリックしてインストールしてください。

peos wallet installation button

警告メッセージへの対処(Windows)

インストール実施時、Windowsでは以下のような画面となる可能性があります。

windows peos wallet download warning

この場合、”More info / 詳細” というリンクをクリックします。

すると “Run anyway / 実行を続ける” などといったボタンが表示されるので、これをクリックしてインストールを行います。

windows peos wallet download button

2. 初期設定

まず、ウォレットパスワードの設定を行います。十分強度の強いパスワードを設定してください。

peos wallet setting password

次に、新規ウォレットを作成する場合は “Create New Wallet”、既存ウォレットデータを取り込む場合は “Import Wallet” というボタンをクリックします。この例では、新規ウォレットを作成する場合についてみていこうと思うので、”Create New Wallet” をクリックしていきます。

peos create/import wallet

すると、12個の英単語から構成されるバックアップフレーズ(シードフレーズ)が表示されます。ウォレット削除やPC取り替えなどによってローカルデータが削除された場合、このシードフレーズは唯一のウォレット復元手段となりますので、紙にメモするなどして大切に保管してください。メモが終わったら、”Next” をクリックします。

peos wallet seed phrase

ここで、Scatter上のアカウント情報をリンクさせるかどうかのオプションが表示されます。リンクさせる場合(Scatter上のアカウントで管理しているpEOSがある場合など)は “Connect with Scatter” を、そうでない場合(Scatter上のアカウントとリンクさせない形でpEOSを利用する場合など)は “Skip” をクリックします。

peos wallet scatter connexion

以上で初期設定が完了です!

以下、Scatterとリンクさせた場合、そうではない場合に分けて使用法を解説していきます。

3. 使用方法

Scatterとリンクさせる場合

Scatterとリンクさせる場合(より正確には、Scatter上で管理された特定のアカウント上で管理されたpEOSを扱う場合)は、まずScatterが起動していることを確認します。

そして、”Connect with Scatter” というボタンをクリックします。すると、ScatterとpEOSウォレットをリンクする上での許可を行うための画面が出現します。リンクするアカウント名(この例では “eosedujapan1″)が正しいことを確認して、”Allow” をクリックします(pEOSウォレット起動前からScatterが起動している場合は “Connect with Scatter” というボタンは表示されず、Scatterとのリンクを許可する以下の画面がpEOSウォレットの起動と同時に表示されることになります)。

connecting peos wallet with scatter

無事アカウントとのリンクが完了すると、以下のような画面となります。

peos wallet dashboard (account linked)

画面左上には、現在リンクされているアカウント名およびそのアカウントで管理されているpEOSトークンの量が表示されます。

画面中央の “pEOS address” というセクションには、このpEOSウォレットで管理されているpEOS専用アドレスおよびそのアドレス上で管理されているpEOSトークンの量が表示されます(この例では “1.1230 PEOS” という残高が存在しますが、ウォレットインストール直後の場合は残高がゼロと表示されます)。

その下にある “Balance chart” というセクションですが、本ウォレットで管理されているpEOSの残高が線グラフによって表示されます(アルファ版においてはまだ、この部分が機能しないことがあるようです。実際、この例では線が地べたを這うことによって残高がゼロであるという印象を受けますが、”1.1230 PEOS” という残高は確かに存在します。お使いのウォレットでこのセクションに正確な残高の情報が反映されない場合でも慌てる必要はありません)。

画面下部の “Wallet addresses” というセクションには、このpEOSウォレットで管理されているその他のpEOS専用アドレスおよびそれらのアドレス上で管理されているpEOSトークンの量が表示されます。

次に、この画面から操作可能な各種UIの機能を紹介します。上記スクリーンショットの番号を参照してください。

Anonymize

“Anonymize” とは「匿名にする」といった意味の英単語であり、その名の通り「匿名にする」機能を提供するボタンとなっています。

具体的には、リンクされたアカウント(この例では “eosedujapan1″)で管理されているpEOSを、このpEOSウォレット上のアドレス(この例では “EOS57o” から始まるpEOS専用アドレス)に移行させることができます。

Note: なぜ「匿名」かといえば、この操作によってpEOS専用アドレスに送信されたpEOSはもはや特定アカウントとは結びつかなくなるからです(2019年8月20日現在利用可能な機能においては、厳密には完全に匿名ではなく、ビットコインのように「準匿名」(pseudo-anonymous)というのが正確です。これは、現在pEOSウォレットで実装されているのがUTXOモデルのみであり、理論上アドレス間におけるpEOSの移動を追跡することが可能だからです。たとえばpEOS専用のブロックチェーンエクスプローラーなどといったツールが開発された場合、こうした追跡はよりい容易になるでしょう。「完全匿名」機能の実装は今後行われる予定のようです)。

さて、これを実際にクリックすると以下のような画面となりますので、”Confirm” をクリックします。

peos wallet anonymize button

すると、Scatterによるトランザクション承認画面が出現するので、”from” と “quantity” から送信元アカウント名と送信量を確認したのち、”Allow” をクリックしてトランザクションを承認します(”pk” は公開鍵を表し、送信先のアドレスとは異なります。私たちユーザーとしてはこの値を気にする必要はありません)。

peos wallet transaction verification

無事「匿名化」が完了するとホーム画面に戻ります。pEOSウォレット上の残高を確認すると、確かに「匿名化」分の増加(1.4241 PEOS)を確認することができます(1.4241 + 1.123 = 2.5471 PEOS)。同時に、リンクされたアカウント上で管理されたpEOSの残高がゼロになっていることも確認できます。

peos wallet anonymization complete

以上で、pEOS専用アドレス上でpEOSを管理できるようになります。具体的な管理方法(送受信方法)については以下を参考にしてください。

Copy Address

このボタンをクリックすることで、pEOS専用アドレス(上記の例では “EOS7Y9f” で始まるアドレス)をクリップボードにコピーできます。他のpEOSウォレットからpEOSを受け取りたい時に、送信者にこれを伝えてください。

Send

このボタンをクリックすることで、pEOSウォレットからpEOSを送信するためのインターフェースに移動することができます。具体的には、以下のような画面が現れます。

peos wallet sending peos

画面左上には、リンクされているアカウント名が表示されます。

“from pEOS address” の下には、本ウォレットで管理されているpEOSの総量が表示されます(一つ前のスクリーンショットにおける総量と数値が異なりますが、これは執筆途中に別のトランザクションを複数実行したためです)。

“To” には送信先としてpEOSアドレスまたはEOSアカウント名を入力します。

“Amount (PEOS)” には送信するpEOSの量を入力します。

“Transmit through” では送信方法を指定することができます。

“Scatter” を選択するとリンクされたEOSアカウントによってトランザクションの署名が行われ、その結果bloks.ioなどのEOSメインネット専用ブロックエクスプローラー上にてトランザクション詳細が確認できるようになります。

“PEOS Relay” を選択するとEOSアカウントを使用することなくトランザクションを実行することが可能になります。よって、トランザクション詳細がのEOSメインネット専用ブロックエクスプローラー上に公開されることがありません。一方、これを実行するにあたっては少額の手数料が必要になります。

以下、送信先としてpEOSアドレス・EOSアカウントを選択した場合および、それぞれの送信方法として “Scatter” または “PEOS Relay” を選択した場合の計4パターンについてみていきます。

pEOSアドレス -> EOSアカウント(Scatter使用)
sending from peos addr to eos acct

この場合、送信先アカウント名、送信量、およびトランザクションを実行したアカウント名がEOS専用ブロックチェーンエクスプローラー上で公開されます

sending from peos addr to eos acct (bloks.io)

なお、送信元(送信を行なったウォレット)については、”EOS6o” から始まるアドレスに 0.1246 PEOSが「お釣り」(ビットコインをはじめとした多くの暗号通貨で見られる “UTXO” モデルに基づくトランザクションが行われ、各アドレスの「残高」を各トランザクションで(お釣りを含めて)すべて支払う必要があるために生じる)として返却されたという情報が表示されているのみとなります。

トランザクション実行に際しては、Scatter経由で送信することから、”Send” クリック後にScatter上での承認が必要になるので、”Anonymize” の時と同様に “Allow” というボタンをクリックしてトランザクション承認を行います。

pEOSアドレス -> EOSアカウント(PEOS Relay使用)
sending from peos addr to eos account

このパターンのトランザクションを行う場合、”PEOS Relay” オプションに伴いわずかな手数料が発生することに注意してください。

peos relay fees

PEOS Relayを利用するため、トランザクション実行元は事実上匿名とすることができます。一方、送信先アカウント名と送信量は公開されます。

sending from peos addr to eos account using peos relay (bloks.io)

なお、送信元(送信を行なったウォレット)については先ほどのパターンと同様に、お釣り部分の送信に関する情報が表示されるのみとなります。

トランザクション実行に際してはScatterを使用しないため、”Send” ボタンをクリックするだけで十分です。

pEOSアドレス -> pEOSアドレス(Scatter使用)
sending from peos addr to peos addr with scatter

この場合、pEOSアドレス間同士のやりとりであるため「匿名」トランザクションを実現することが可能となります。

EOSアカウントに送信するというこれまでのパターンと異なり、pEOSアドレス(EOSアカウントとは関連性がない)に送信するため、EOSメインネット専用ブロックエクスプローラーで「送信先アカウント名」が公開されることはありません。一方、送信先のpEOSアドレスは公開されます。また、Scatterを使用してトランザクションを実施するため、トランザクションを実行したアカウント名も公開されます。

sending from peos addr to peos addr with scatter (bloks.io)

なお、送信元(送信を行なったウォレット)については前述のパターンと同様に、お釣り部分の送信に関する情報が表示されるのみとなります。

トランザクション実行に際しては、Scatter経由で送信することから、”Send” クリック後にScatter上での承認が必要になるので、”Anonymize” の時と同様に “Allow” というボタンをクリックしてトランザクション承認を行います。

pEOSアドレス -> pEOSアドレス(PEOS Relay使用)
sending from peos addr to peos addr

この場合、pEOSアドレス間同士のやりとりであるため「匿名」トランザクションを実現することが可能となります。また、PEOS Relayオプションを使用しているので、トランザクション実行は事実上匿名で実行されます。加えて、送信元・送信先・トランザクション実行に際して特定のEOSアカウントが一切介入しないので、bloks.ioなどのEOSメインネット専用ブロックチェーンエクスプローラーに取引履歴が記録されることがありません。

トランザクションを実行にあたっては、Scatterを使用しないため “Send” ボタンをクリックするだけで十分です。なお、この際PEOS Relay利用に伴う手数料に留意してください。

Scatterとリンクさせない場合

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